米中貿易戦争から見る日本の立ち位置には若干悲観的な自分 /2019/05/15 AbemaPrime出演まとめ
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自分「IT系の仕事をしている身からアルゴリズムや人工知能についての話をすると、例えば顔認証技術。"自由"という1点においてでいうと、セキュリティやプライバシーの問題があるじゃないですか。
今日のサンフランシスコ市議会では、公共機関の顔認証利用を禁止する条例を出したりしているんですよ。そういう形でプライバシーに配慮する。
一方で、中国だと通り行く人の顔認証をしてどんどんビッグデータとして取り込んで何かしらの技術に生かしている。そういうデータの集め方、考え方もある意味に置ける"自由"。もちろん許容範囲はあるが、そこに踏み込んでどんどん開発している。
ハードとソフトの連動性でいうんだったら、今中国で作られているものがいい。信頼性・利便性・コストその他諸々を見たとき、アメリカと中国のどちらを選ぶのか。どの国が作っているのかを見なければ、利便性とコストが良いものに目がいってしまう。」
平石アナ「研究開発の身からいえば人権(民主主義のコストやわずらわしさ)すっ飛ばした形で開発を進めてきている。気がついたらうだうだやっている間に抜かれてしまっているという。」
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パックン「アップルの製品を使おうとしても、中国のものですからね。日本のパーツもいっぱい入っていますけど、組み立てられているのは中国だったりして。」
自分「だから今パーツメーカーとかが中国から出て行って、そっからじゃないとパーツがそもそも手に入らないなんて状況になってる。」
▼放送後に思ったあれこれ
現実としてアメリカ傘下。ただ、その現実で言うなら、テクノロジーは中国的なやり方で伸びるのもまた事実。両方のいいとこ取りが出来ればそれに越したことがない。銀英伝的に言えば、日本がフェザーンみたくなればいいんだけど、所謂働き方改革とか現時点で騒いでいる感じだとこれもまあ悲観的だ…(ヨーロッパが第三極になるんだろうし)。
個人としてはアメリカ的なグローバリゼーション歓迎なんだけど、残念ながら世界はまた分断の方向に向いているし。経済がその垣根を取っ払ってくれるはずが、これもまたそうではない方向だしね。
なんでまあ、どんなに長く生きたってあと60年ということを鑑みて、国に頼らない自己保身の割合を高めたほうがいいのかなとも思う今日この頃です。