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モノオキ

「フィロソフィーのダンス」Glamorous 4 Tour FINALでなぜ泣いたのか

2019.12.17。2年半に渡って応援しているアイドルが、そのツアーファイナルで「メジャーデビュー」を発表したとき、本当に泣いた。泣くこと自体、無縁なタイプなのに、自分。

フィロソフィーのダンス、ソニーからメジャーデビュー(コメントあり)フィロソフィーのダンスがソニー・ミュージックレーベルズからメジャーデビューする。natalie.mu

ライブレポなんて書けないけど、そのツアーファイナルで感じたことをちょっと記録してみます。下記はセットリストです。Spotifyで聴きながらでも。

1曲目。アイドルとは何か? という命題を常に突きつけられている気がする「アイドル・フィロソフィー」。既成の概念で言うと彼女たちはアイドルなのだろうか? と言われることもあるだろうけど、一曲目で高らかにアイドルを歌い上げているわけですよ。自分たちが何者であるか。

自分が好きな楽曲をよく理解している元同僚から「絶対好きな曲ですよ!」と「アイム・アフター・タイム」薦められたのが2017年の夏。水着のMVのイメージなんて関係ない。こんなカッチョよい楽曲がアイドルソングなのかと。

でね。あんぬとおとはすのメインパートでもう涙腺が緩む緩む。当初は歌という点ではそこまでのインパクトが残せてなかった2人がこうしてリードとるシーンがあるのだもの。

「イッツ・マイ・ターン」では、あんぬがセンターでバシッと決める時があるんですが、箱推しな自分ですが、ここは今までみてきたフィロのスの様々な振り付けの中でもトップクラスで好き。というか、彼女はアイドル担当と言われるし、本人もその方向なんだけど、自分からすると一番『カッコいい』のだ。揺るぎないのだ。声にも色がないと言われるけど、そうじゃない、ビシッとしているのだ。縦に横にその強さカッコ良さでフィロのスの軸として存在している。

「ダンス・オア・ダンス」はホーンセクションとの絡みが最高というか、ここまで歌いこなすのが普通にスゴいと思うんだよね。語彙が。

その流れでいったんこのツアーで発表した「シスター」に落とし込むんですよ。マリリはやっぱり『月』なんだろうと思う。ハルちゃんに対しての。そうすると陽に対して陰ってなっちゃうんだけど、そういうのを感じさせない稀有な陰キャなのではとシスターを聞きながら考えたのでした。だからこそ、その声に引き込まれるのだ、と。月の引力は強力なのだぞ、と。そしてマリチチは水着の満ち欠けを楽しめということで。

アイドルとは何か?におけるフィロのスの答えとしての「ベスト・フォー」。だからこそ、おとはすの言葉の強さで涙腺決壊。そう、おとはす、は、おとはす。非常にらしい表現だとは思うのだが、自分としては彼女はフィロのスにとっての『最強』なんだ。可愛らしさ、セクシーな足、笑顔、とはいえの揺れ幅が大きい陰陽だけど、どれをとってみても振り切れた時は4人の中で最強を魅せる。最終的に肝が座っている。品川ステラホールの「ライブ・ライフ」の大サビはその最強がでた良いシーンでいつも感動する。

アンコール前の最後3曲は、インディーズとしてのフィロのスを現す3曲なのでしょう。「すききらいアンチノミー」は、なにかのインタビュー記事で読みましたが彼女達の転換点。いったん消されてしまいましたが、公式のYouTubeにあった映像こそある意味、出発点にもなってるんじゃないかなーって勝手に思ってます。いつかまたみたい(貼ってるのは別のライブのもの)。

そして盛り上がらないはずもない「ダンス・ファウンダー」からの「ライブ・ライフ」。「ダンス・ファウンダー」はライブバージョンを是非公式になにか出してほしいなあ。

なぜかというと、ここがやっぱりハルちゃんの真骨頂だし。こんなソウルフルな、かつ『太陽』溢れるスーパーボーカリストは他にいるだろうか。箱推しだけど最初にTwitterフォローしたのはハルちゃんではありますし、この日はとにかく今までみてきた中で一番輝いていた。真冬なのに、真夏の太陽だった。ポジティブな出来事を何倍にでもできて、それが声にのるんだろうなあ。

是非、「ダンス・ファウンダー」ライブの大サビでいろんな人にハルちゃんにぶったまげてほしい。心からそう思います。

代表曲としては「ダンス・ファウンダー」だけ個人的には思うけど、彼女達のライブ愛からすれば「ライブ・ライフ」で締めるべきなのでしょうね。語る言葉もないです。メジャーになってもこの2曲が名刺代わりでしょう。

アンコールはこの場を記憶にという思いが入りまくってる「ジャスト・メモリーズ」からの、インディーズシーンにお別れを告げる「ハッピー・エンディング」。いやよくできたセットリスト。

最後にちょろっと歌うことになってしまった「はじめまして未来」もメジャーというはじめてな未来に対して心良い送り出しになったのだなあ、と。

ツアーファイナルで涙の発表!フィロソフィーのダンスがソニー・ミュージックよりメジャーデビュー!株式会社ソニー・ミュージックレーベルズのプレスリリース(2019年12月18日 07時10分)ツアーファイナルで涙の発表!prtimes.jp

・・・

なんで、泣いたんだろう。

他にも好きなアーティストはいっぱいいる。正直に言うと彼女たちよりよっぽど人生に影響を与えてくれたアーティストだっている。でも、それらで泣いたことはたぶんない。

なぜか、ってタイトルに書いておきながら、オチを決めずに書けばそのうちなにか言葉が出てくるんだろうと思ったんだけど、実はこれを書いているリアルタイムで未だに答えがみつからない。もしかしたら心の奥底で出したくないのかもしれない。

うん、答えはとっておこう。彼女たちに終わりはないと信じてるし。今はただただ、泣いたという事実だけ記録しておけばいいと思った。そういうことなんだ。はい。

だから、また次のライブに、いくぞ!