Things @Shigekixs

モノオキ

まずは「N1から始めよ」 -1000人より1人の顧客を知ればいいということ

中国の故事成語で「隗より始めよ」という言葉があります。

隗より始めよ(カイヨリハジメヨ)とは - コトバンクデジタル大辞泉 - 隗より始めよの用語解説 - 《中国の戦国時代、郭隗(かくかい)が燕(えん)の昭王に賢者の求め方を問われkotobank.jp
《中国の戦国時代、郭隗(かくかい)が燕(えん)の昭王に賢者の求め方を問われて、賢者を招きたければ、まず凡庸な私を重く用いよ、そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくる、と答えたという「戦国策」燕策の故事から》大事業をするには、まず身近なことから始めよ。また、物事は言い出した者から始めよということ。

今時で言えばパワーワードになるのかな。「N1より始めよ」。

たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS)www.amazon.co.jp Amazon.co.jpで購入する

2018年7月よりスマートニュースにおいて、この著者の下でコンテンツマーケティングディレクターとして働き始めました。2017年後半より、スマートニュースのユニークユーザが凄まじい勢いで伸び始め、2018年3月クーポンがスタートし、さらに加速する中において。

それまで基本的にはユーザに良質な記事体験をしてもらうため、そしてコンテンツを提供してもらってる媒体社のために働いていた自分が、果たしてこの会社におけるマーケティングとはなんだろうか、しかもコンテンツマーケティングとはなんだろうか、いや、話自体はしているし、過去の経験上、まずユーザありきでメディアを立ち上げたり運用してきた自分がどのように役に立つのだろうか・・・もちろんやるからには自信はあるけど・・・と、考えながらジョインしたのを覚えてます。

そこで今一度自分が得たのが「N1より始めよ」。メディアやってりゃそれはそうなんじゃ? そんなことないですよ。それを貫けてないメディア、外側からいくつも指摘できますよ。もちろん改めて認識し直したというのはあるけど、これまでの社会人歴約20年、多くをメディアのプロデューサ/ディレクターで過ごした身ながら、はじめてつけた「マーケティング」の肩書きの重さも含めて感じる改めての気づき。それが「N1より始めよ」自分個人としてはこの言葉に集約されますね。

もちろん、本著、それだけを言ってるわけではなくて、N1に対するフレームワークの提示から、その事例も併せて共有されております。かつ、その事例が大きい。自分はキャリア相談で10年目までになんでもいいから大きな数字を経験しとくといいよ(自分はライブドアで経験した)、数字の重みの負荷が自分を成長させるよと言うのですが、その重みが感じられる事例になってます。

話をメディアに戻すと、何をもってユーザにいいコンテンツなんですかね? N1が求めるのはなんだろう。ちゃんとそこがユーザ起点で考えられているのだろうか? 作り手の独りよがりではないだろうか。ユーザに届ける手段自体が目的化してハックに走ってないだろうか? メディアは果たしてN1をどうみているのだろうか? 改めて「N1より始めよ」やるべきだし、やりきったからこそスマートニュース、伸びたんです。本著にあるフレームワーク、ぜひ棚卸しで一度、自身が担当しているメディアにあててみては。

あと、著者に対して、直部下として思うことを最後に。年齢云々じゃないんですが、精神がとにかく若い。なぜか。N1の実践を今でもやってる。その意味において全然現場の人。デジタルが苦手な人が同世代にかなり多いのに、それを感じさせないぐらいデジタルのN1に自身がなってる。デジタルにおけるN1のコンテキストを把握している。そして、アップデートしている。5章読めばすぐそれがわかる。えらそうな書き方しますが、これが自分より上の世代になればなるほど難しい。 そして自分の同世代も少しずつ現場感がなくなってる。その1点だけでも、リスペクト。常に変化するって、大事なことと改めてここでも気付かせてくれるのです。

蛇足ですが、じゃあ、お前はどうなんだなんですが、目にみえる長打はそろそろ打っておきたいかなぁ、と(苦笑)。その上で宣伝ですが、そんなスマートニュースのマーケティングチーム、とにかく人手不足でして、いっしょに働いてみたいという方はお気軽にご連絡ください!

Current Openings - SmartNews, Inc.Browse current career opportunities and apply online for jobssmartnews.workable.com
松浦 シゲキ (@shigekixs) | TwitterThe latest Tweets from 松浦 シゲキ (@shigekixs). コミュニケーションディレクター/twitter.com
松浦シゲキ - 松浦シゲキの「メディアコミュニケーションラボ」 - DMM オンラインサロンインターネットも含めた様々なメディアコミュニケーションを通してより良きコンテンツを伝えるために考えるオンラインサロンです。lounge.dmm.com