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スマート農業っていったって流通どうにかしないとビジネス上は?/2019/07/31 AbemaPrime出演まとめ

▼当日の記事

AIやロボットを使って、高齢化・後継者不足に対抗!スマート農業の可能性と日本が目指すべき方向性とはTPPの発効などで、外国の農作物との価格競争にさらされ、高齢化や後継者不足でその将来が危ぶまれている日本の農業。担い手であabematimes.com

▼オンライン発言

▼放送中の発言

自分「みんなテクノロジーやAIが万能だっていうけど、果たしてそれが最適にマッチしているかどうか。売り言葉になってるだけならそれはそれで問題だなって思ったりするんですよね。こういう情報をみるときは。」

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自分「結局これを導入しても人件費自体は変わらないじゃないですか。確かに楽にはなるかもしれないけど、動いている人自体は変わらないから。稼働費はかかってくる。『ドローンを使えばいい』って簡単に話が出てくるんですけど、ドローンを飛ばすのはメンテナンスコストがかかる。繊細ですぐ壊れたりするから。機材もGPS機能付きなどにするとお値段がさらにかかってくる。ここら辺(パワースーツや農業用ドローン)を導入することで、どう変わるんでしょうか?」

平石アナ「う〜ん。確かにそうですね。こじんまりやってる人たちにとってみればちょっと高すぎるかもしれません。ランニングコストや人件費のバランスはどう見られていますか?」

窪田新之助さん(農業ジャーナリスト)「現段階ではですね、なかなか購入するのはハードルが高いなと思っています。今日本で一番多い稲作農家の年収はだいたい414万円。そのうち農業所得が20〜30万なので、その状況で何十万もの費用はかけられない。ごく一部の方が利用するといった現状です。」

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自分「収穫の際などの人件費の割合って何%くらいなんですか?1億の利益をあげても9900万コストがかかったら結局100万しか取れないじゃんみたいなオチになっちゃうので...」

窪田さん「人件費についてはなかなか一概に言えなくて、非常に多くのものを作っていて...米・畜産・野菜など様々なので。」

自分「なるほど。あと、単純に売り上げを上げるには流通の改革をした方がいいような気がするのですがその点はいかがでしょうか?」

窪田さん「市場流通が非常に大事だということはお伝えしておきたいんですけど、一方で旧態依然なところがありまして。市場の流通規格で『キュウリは曲がっちゃいけない/真っ直ぐじゃなきゃいけない』などだいたい9つくらい等級があるわけなんですけど、ではこれが消費者が本当に求めているものなのかっていうところを考えた時にそうじゃないのかもしれないですよね。だからそこで流通の新しい仕組みを作るっていうのも大事だと思います。」

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自分「間をつなぐ個人データをそれぞれの生産者が持つのか。例えばプラットフォーマー。インターネットのプラットフォームが一括で集約しているからこそそれぞれのこう...例えばデータ元に対して『こういった情報くださいよ』そしてユーザーさんとマッチさせるのがプラットフォーマーの役目になると思うんですけど。今の農業の流れでいうと、プラットフォーマーはどこになるんですか?」

窪田さん「プラットフォームはですね、ちょうど4月に本格稼働した国がやっている『WAGRI』。日本では実質はじめてのプラットフォームなんです。農業のデータって公になってるデータで気象データとかありますけどそういうものと、メーカーが出してる機械を使うとデータが取れるので、それを一括して集めましょう、と。で、集めたものは誰もが使えるようにしましょうというコンセプトで始まったものが一応あります。」

▼放送後に思ったこと

公式まとめではほぼ言及されてませんが、終始ツッコミ役やりまして。その昔ちょっとだけこの界隈ビジネスかじったことあるので、明るい未来だけじゃないぞ、課題解決には結構足下いろいろあるよね的なことを興味も引き続きあるのであれこれ聞いちゃった。

日本において、ビジネス上一番最初に手を突っ込むのは流通コストのはず。番組中もあったけど、そこの旧態依然なところを直さないとその手前のコンテンツたる収穫をどんなに最適化しても実はビジネス上、局地戦でしかない。

その流通周りをなんとかするであろうWAGRIがどの程度機能するか。そっちのほうが気になっちゃった放送回でした、個人的には。