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「オンラインの必然性を問わずしてデジタル化ならず」/2020/10/06 #クロス 出演セルフまとめ

TOKYO MX「モーニングCROSS」に2020/10/06に出演しました。その際、オピニオンクロスで発信した情報のセルフまとめです。

「初めて出社」も「オンライン」も 内定式対応分かれる:朝日新聞デジタル  新型コロナウイルス禍での就職活動で内定をつかみ取り、来年春に入社する予定の大学生らの採用内定式が各地の企業などで1日、開 www.asahi.com

自分「まず私個人から言いますと、今日はスタジオに来ました。オフラインですね。では普段の仕事の方はというと、インターネットを生業とする企業に勤めてる身で、オンラインでいまだにリモートワークをしています。特に直接会わなくても仕事は進みます。」

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ヤフー、“無制限リモートワーク”で新しい働き方へ - ニュース - ヤフー株式会社 about.yahoo.co.jp

自分「インターネットをベースしている会社の筆頭と言えばヤフー。この10月から無限リモートワークです。」

堀さん「副業人材募集開始ということで。これ聞いたとき『応募してみようかな』なんて思わず思っちゃいました(笑)」

自分「スキマ時間にオンラインで働けますからね。リモートワークの傾向は国内に限らず、例えばTwitterもそうですね。Twitterも在宅勤務を永遠にすると発表しております。」

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https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2020/keeping-our-employees-and-partners-safe-during-coronavirus.html

自分「ただ、オンラインかオフラインかの二元論で語るべきではないと思うんですよね。ちょっと勘違いして欲しくないのは、ヤフーもTwitterも『オンラインで働いていいよ』って言ってるんだけど、別に『オフライン辞めろ』って言ってるわけじゃない。働く場所の選択肢を広げたという話です。

ただ単に在宅だけにしろだとか、もしくは東京は密だからみんなで地方に行くっていうのは、多様性がない。これでは意味がない。」

堀さん「パソナをちょっとイメージしてしまいますね。」

自分「僕もたまに会社に行きますが、それは気分転換が目的です。あと、4月〜9月までヘルプで作業をお願いしていた方がいたんですが、その人もずっとオンラインで、ほとんど会わずに半年終了しましたね。」

自分「オンライン・オフラインで言うと、例えばこの番組のコメンテーター。しばらくの間、リモート出演でしたが、このように現場に戻ってくることができました。リモートのままでもよかったはずです。でも、現場を選んだ。現場に戻るという判断、堀さん的にはどうですか?」

堀さん「だいぶ落ち着いてきたし、みんなに会いたいなって思いはありました。なんかあったらまたリモートに戻せばいいし。我々としても選択肢が広がったなと思いますね。海外のゲストの方でもすぐ中継出来るし。『よかったな、併用だな』って感じですね。」

自分「選択肢が広がるってことが非常に良いことだと思うんですよね。

その上でオフラインならではの良さがあって例えば番組でいうと、オンラインだと『視聴者に見えないところでのコミュニケーションが難しい』と感じるところ。」

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自分「僕も3回オンラインで番組出演させていただきましたが、やっぱりアイコンタクトが出来ないと『いつどう振られるのか』がよく分からない。視聴者さんには見えてないですが、私の前にはスタッフさんがいて、堀さん宮瀬さん、コメンテーター間でのアイコンタクトその他で伝わる情報が、オンラインだと削がれてしまうんです。逆にいうと、これができるシステムになれば、オンラインで十分になるでしょうね。

これがいらない場合。例えば、単なる会議ならいらないです。どちらかの良し悪しではなく、目的に合わせた選択をすべきですよね。」

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自分「直接会うことの必然性を改めて問いましょう。『会った方が捗る』みたいな、なんとなくの感じじゃなくて。個人的には、内定式なんて本当に必要なんでしょうかと思います。」

堀さん「ん〜、出会いの場として友達を見つけたいだとか。」

宮瀬アナ「どんな人が一緒に入社するんだろう、顔が見たいなとかっていう気持ちはちょっとありますけどね。」

自分「であれば、懇親会で良いかなと思っちゃうんですよね。式である必然性はない。内定書なんて今どきオンラインサインで済みます。

コミュニケーションの取り方からちゃんと逆算してオフラインとオンラインを設計することが大切です。『オンラインの必然性を問わずしてデジタル化ならず』とはこういう話だと思うんです。」

堀さん「ちょっと仕分けしなきゃいけない、棚卸ししなきゃいけないっていうことですね。」

自分「改めてその必然性があるかないか判断すべきですよね。今、前例主義を問いただすいい機会だなと思うんですよ。」

堀さん「富永さん、どう聞かれましたか?」

富永京子さん(立命館大学准教授/社会学者)「"家"の格差と"移動"の格差が個々人にあると感じています。リモートワーク化って、非常に個人の状況に依存するんですよね。

例えば、会社にお勤めになっていて、お子さんのいる方や介護をされている方が大変だってお話はよく聞かれたと思いますが、学生さんなんかでもやっぱり授業を受けるときにインフラがちゃんとあるかどうかで、大変な思いをします。wifiの回線がちゃんとしているかどうかなど、インフラの差異を感じました。

じゃあ、現地で仕事をするのに格差がないかというとそんなことはなくて、移動でのリスクがある。通勤が3時間ある人は、5分で着く人よりも感染リスクが高いだとか。

これは私自身の体験した事例なんですけど、ある学生さんがお家にエッセンシャルワーカーの方がいるのでなるべくwebの授業にしてほしいみたいな人もいたり。そういったことを考えると、選択肢が増えていますが、個々人の状況に合わせた対応がより必要になって、現場のマネージャーの管理が多様化して難しいといった問題も。それも今後ノウハウを重ねていかなければなというところですよね。」

堀さん「確かに。そういう担当の専門マネージャーが必要になってきますよね。」

自分「そうそう。個人の状況を理解して、最適に選択するのがマネージャーにとって大事なことでもありますよね。」